今回は、Power Automateでよく利用する「変数」について基礎中の基礎をご紹介します。
目次
変数とは?
「値を入れておける入れ物」のイメージです。
変数(入れ物)の中には、数字や文字列などを入れて、後から利用したり、中身を入れ替えたりできます。

変数の種類
Power Automateでは次の6種類の変数を設定することができます。
※はじめての方は「オブジェクト」と「アレイ」は「へぇー」ぐらいに思っておいていただいてOKです。
種類 | 説明 | 具体例 |
---|---|---|
ブール値 | 「はい」か「いいえ」を表すもの。 | true、false |
整数 | 小数点のない数値。 | 0、42、-7 |
Float | 小数点を含む数値。 | 3.14、-0.25、100.0 |
文字列 | 文字の並び。 | こんにちは、123abc user@example.com |
オブジェクト | 「キー」と「値」のセットをもつ構造化データ。 | {“name”: “山田”, “age”: 30} |
アレイ | 値のリスト。 | [“A”, “B”, “C”]、[1, 2, 3] |
変数の初期化(実例含む)
Power Automateで変数を利用する場合、一番最初に「初期化」する必要があります。
初期化は、値を入れるための入れ物を用意し、その入れ物にどのような箱か名前を書いておく作業です。
※この時点で、中に入れる値が決まっていたら併せて設定することも可能です。
では、文字列の変数を利用する実例をお見せして終わろうと思います。
実例(文字列の変数を作る)
STEP
「変数を初期化する」アクションを追加
「変数」>「変数を初期化する」アクションを追加します。

STEP
文字列の変数を作成(初期化)
文字列型の変数として初期化します。
一旦これで、完成です!

STEP
後続の処理で利用する
変数の初期化は完了しましたので、後続の処理で先程作った「テスト変数」というものが動的なコンテンツで指定可能となります。試しにTeamsで送ってみましょう。


まとめ
本記事では、Power Automateにおける変数の基礎的な部分をご紹介しました。
フローが複雑になればなるほど変数を利用する機会が増えると思いますので、これから学ばれる方はその第一ステップとしていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。